百々染だより Vol.81~Vol.90 | 思いを育み、役割を作るえんがわのプロジェクト

百々染だより Vol.81~Vol.90

執筆:

いぶきからのコメント

色や質感で選ぶのもいいけれど、染料のもととなった植物や、染められた季節、その日の天気や、作り手の表情からも選んでほしい。
同じものは存在しない百々染だからこそ、百々染をとりまくさまざまな「ことがら」や「人柄」から、あなただけの特別な一枚を見つけてください。

百々染のシゴト~とびきりの笑顔~ Vol.81

今にも聞こえてきそうな、「採ったよ~」という元気な声。
見ているこちらも思わず微笑んでしまう、笑顔が弾けています。

こんな姿を毎日見せてくれるのは、藤田さんです。
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百々染工房での藤田さんのシゴトはさまざま。
摘む、ちぎる、染める。

どんなことにもとても積極的で、どの仕事もこなしてみせます。

藤田さんは一人で仕事をするよりも
誰かと一緒にするのが好き。

誰かを応援するのも大好きな
工房のムードメーカーです。

藤田さんの「がんばれ~、がんばれ~!」
という声が工房に広がるとみんなが励まされ
仕事もはかどります。
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いろいろな人と話をするのが大好きな藤田さん。

散歩中に出会った人に
「こんにちは!」と挨拶をするのも日課です。

藤田さんの元気な挨拶をきっかけに話しが膨らみ
「よかったら、咲いているあやめを染めに使ってみて!」
と染料をいただくこともしばしば。

「ありがとうございます!」という藤田さんに
皆さん笑顔で頷いてくれます。

藤田さんがつくってくれた人とのつながりや
ふれあいはとても心が温まります。

これからもずっと大切にしていきたい
百々染工房の財産です。
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人と人をつないでくれる藤田さん。
これからまたどんな人と出会わせてくれるのか
とても楽しみです。
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ストールを染め上げるまでに
百々染工房にはいくつものストーリーが生まれます。

そんな中
たくさんの人たちの気持ちを詰め込んで
完成したストールたちは、とても優しく、温かい色をしています。
ぜひ、あなたのお気に入りの一枚
お気に入りのストーリーを、見つけてくださいね。

(文/かに)

つるむらさき~頼りにされるストールになりたい~ Vol.82

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「つるむらさき」という植物の名前を耳にしたことはありますか?
聞き慣れない方も多いのではないでしょうか。

名のごとく、茎やつるは綺麗な紫色をしているツルムラサキ科の植物で
中国南部から東南アジアにかけて栽培され
約2000年前から食用にされていると言い伝えられています。

日本では、江戸時代から
薬草や観葉植物として用いられていたようですが
近年は天ぷらや、蕎麦といった食用として食卓に並んでいます。

染料として染めものに使われている例もあります。

国内では、沖縄で「島野菜」として多く栽培されているそうです。

百々染工房があるのは岐阜市出屋敷。
ほんの少し北上すれば関市武芸川町に入るという
岐阜市の中でも最北部にあたります。

実はこの「つるむらさき」
工房の近くでも栽培されています。

栄養価が高く、薬草としても使われることから
由来された花言葉は「頼りにします」

そんな、力強く美しいつるむらさきを使って
染めに挑戦してみることにしました。
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つるむらさきの収穫をしてくれたのは竹地さん。

目からの情報はあまり得意ではありませんが
スタッフのナビゲーションを頼りに
一緒に触れながら収穫をしました。
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染液を作るには、収穫した実をしぼって
紫色のしっかり濃い液を出していきます。

果実からは、とても濃厚な紫色が出てきました。

まるでブドウジュースやワインを作っているような
とても美味しそうな色合いです。
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絞って抽出した染液を受け取り
染めるのは石原さんと、寺澤さん、野々村さん。

染液の入った袋にストールを入れて
ひとりひとり得意な染め方で手を動かしていきます。

石原さんは、やさしい手のちからで、そっと…。
そっと手や指を動かして
静かに袋の中のストールを揺らしながら染めていきます。

順番に仲間にバトンを渡していきます。

寺澤さんは、左手をタップしながら袋を揺らすのが得意。
寺澤さんの手つきでさらにじっくりと染めていきます。

スタッフと一緒に歌を口ずさみ
リズムやカウントにのって手を動かしています。

隣にいる野々村さんと協力することもあり
一緒にリズムにのったり、お互いを意識しながら
目を合わせたり。

長い付き合いのなかで
「わかっている」存在が織りなす
特別で大切な時間です。
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収穫から工程を渡るバトンが繋がって
一本のストールができあがりました。

つるむらさきの花言葉と同じように、百々染にとって
工房で働くひとりひとりが「頼りにされる存在」

このストールが、誰かの生活のなかの
「頼れる存在」になれたらとても嬉しいです。

(文/さとう)

歳を重ねたヒイラギは、まるくあたたかく Vol.83

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みなさん「ヒイラギ」という植物、ご存知でしょうか。

ヒイラギと言えば
赤い実のイメージがあるかもしれませんが
それは西洋ヒイラギのこと。

日本のヒイラギは
11月から12月にかけて白色の小花が咲き
6月から7月にかけて紫色の実を付けます。

魔除けの象徴としても使われており
昔から節分の季節に鮎と大豆と一緒に
ヒイラギの枝を飾る習慣があり
飾ることで悪鬼邪気を祓うと言われています。

いぶき福祉会で働いている職員の方から
「ヒイラギを剪定したので染料にどうですか?」
という話が工房に届きました。

仲間とスタッフで
その剪定したヒイラギを早速取りに行きました。
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ヒイラギの特徴といえば、トゲトゲの葉。

あのトゲトゲした形の葉だと思い込んでいた私たちでしたが
見てビックリ!そこにあったのは
丸みを帯びたかわいい葉でした。

ヒイラギを譲ってくれた職員に聞いてみると
樹齢40年を超えたあたりから
葉っぱのトゲがなくなってきたのだと言います。
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上が一般的なヒイラギの葉。
下が、今回頂いた、丸みを帯びたヒイラギの葉です。

トゲが無く、なんだかコロンと丸くて可愛らしいですね。

トゲのある葉は分別作業などがとても危険なので
今までなかなか染料にすることができなかったのですが
今回頂いたヒイラギは、百々染工房の仲間たちの手によって
染料を作ることに成功しました。

頂いたヒイラギは工房に持ち帰って
さっそく枝から葉を分ける作業に入りました。

この工程を、百々染工房では「葉っぱちぎり」と呼んでいます。

葉っぱちぎりグループの吉迫さんが
一枚一枚、細かくちぎっていきます。

一枚ずつちぎって仕分けしていくのはとても手間がかかりますが
染液づくりにとってとても大切な工程。

吉迫さんの顔は真剣そのもので
集中して作業を進めています。
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仕分けて細かくした葉を煮出して染液にしたら
シルクストールを入れていよいよ染めていきます。

ボウルの中の色合いを確認しながら
丁寧に染めているのは川島さん。

彼がヒイラギの染液に出会うのは初めてです。

どんな色になるのだろう?と
ワクワクしながら染めに真剣に向き合っているのが
表情からわかります。
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工房の仲間、みんなで染めた、ヒイラギのストール。
春らしい、淡くあたたかい黄色に染めあがりました。

いままで染料として使用できなかったヒイラギですが
今回、丸い葉を頂いたことで、初めて染めることができました。

歳を重ねたヒイラギは、まるくてかわいい形をしていました。

これから訪れる穏やかな季節を感じさせてくれるあたたかい黄色が
工房に春を届けてくれたみたいです。

春の優しい太陽の下で
ヒイラギのストールを巻いて出かけてみてはいかかでしょうか。

(文/やじま)
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愛され続ける日本の花 Vol.84

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日本人なら誰でも知っている「桜」

桜の花が咲くと「春がやってきたな」と感じる
日本の春の風物詩ですよね。

淡いピンク色の花はかわいらしく
どこか奥ゆかしい雰囲気があります。

「花」の印象ばかりが強い桜ですが
百々染工房ではこの桜の「枝」に注目。

あんなに可愛らしいピンクをしている花びらですが
実はどれだけ煮出しても染液はできないのです。

花をピンク色に見せてくれるあの成分は
花が咲く直前の枝にたくさん含まれているため
桜は「枝」が染めに最適なんです。
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桜の枝は、色がよく出るように
細かくカットして、鍋で煮出していきます。

桜の枝でつくった染液ですが
1染目は、アクが多く出る影響で
オレンジ色が濃く出てしまいます。

しかし、2染目になると紅茶のように赤っぽくなっていきます。

とても不思議ですね。

百々染工房では、この2染目以降の染液を使って
桜色のストール染めをしていきます。
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目指すのは、桜の花のような優しいピンク色。

でも、1度にたくさんの染液を使って濃い染液をつくると
ストールに入る色が濃くなり、オレンジに近い色になってしまいます。

そのため、タライにいっぱいにお湯を張り
その中に原液を数滴たらしてつくった薄めの染液で
薄目に色を入れていきます。

それを何度もくり返し、少しずつ色を重ねていくことで
まるで優しい桜の花のような、淡いピンク色に仕上がるのです。
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真っ白のストールが
少しずつピンク色になっていく様子を眺めながら染めているのは安藤さん。

安藤さんも色の変化を見ながらとても嬉しそうです。

「ピンク色になってきたよ」と笑顔で教えてくれながら
丁寧に、ゆっくりと染め上げてくれました。
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桜を使った百々染は、とても優しい色になりました。

訪れる春を教えてくれるような。
この国の奥ゆかしさを伝えてくれるような
日本の伝統色のような。

そんな、かわいらしくて
上品な色に染まったストールを身につけて
暖かい春を感じてみませんか。

(文/かしはら)

食材の菜から百々染の彩へ~春菊のとっておき~ Vol.85

百々染だより Vol.81~Vol.90 |えんがわスケッチ

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少しずつ春が暮れ、初夏が迫っているこの季節に
春菊が黄色い花をつけて咲いています。

黄色い花が菊のように見えることから
春菊と呼ばれるようになったそうです。

春菊はβカロテンといった
多くの栄養素がたくさん含まれており
鍋料理といった食材として重宝されています。
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春菊の花言葉には、「とっておき」があります。

もちろん豊富な栄養素を
含んでいる食材であることも由来としてありますが
それ以上に春菊の成長の過程があります。

冬から春の間には、切れ込みの深い葉に加えて
特徴的な香りを楽しむことができます。

冬を終えて春を迎えると
きれいな黄色い花が芽吹きます。

季節の流れを通して様々な魅力を伝えてくれることから
「とっておき」という花言葉が生まれました。
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春菊の葉っぱをちぎっているのは松元さん。

春菊の葉っぱは繊維があり堅いですが、力強くちぎってくれます。

細かくちぎることでいい染液ができるため、大切な工程です。
勢いよくちぎって、細かくなった春菊の山を築いていきます。
築き上げた春菊の山が、染めのバトンとして引き継がれます。
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松元さんからのバトンを受け継いで
小森さんがストールを染めていきます。

白いストールに色が入っていく様子が楽しくなって
小森さんも思わず笑顔があふれます。
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みんなのバトンをつないで出来上がったストールは
寒さを乗り越え暖かさを迎えた春菊のように
エネルギーを感じる明るい黄色になりました。

ぜひ、あなたの「とっておき」の1枚を見つけてみてくださいね。

(文/いけど)

ibuki farm×百々染 ver2 ~自然栽培の赤玉ねぎの皮~ Vol.86

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れいな赤紫色が目を引く赤玉ねぎ。

いぶき福祉会の農作業チーム
「ibuki farm」の仲間たちが育てた採れたての赤玉ねぎです。

農薬・肥料には頼らない自然栽培です。

野菜と土が本来持っている力と
仲間たちからのたっぷりの愛情を受け大きくなりました。

今が旬の赤玉ねぎ。
自然栽培なので味がギュッと詰まっていて
とっても美味しいんですよ。

サラダはもちろん
酢漬けやピクルスなど食卓にいろどりを添えてくれます。
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今回小さくて商品にならない赤玉ねぎを
「染めに使ってみない?」と声をかけてもらいました。

赤玉ねぎを受け取るのは吉迫さん。

ibuki farmから百々染メンバーへ。
しっかりバトンを受け取ります。

早速百々染工房に持ち帰りみんなで皮をむきました。

赤玉ねぎの皮には「アントシアニン」が多く含まれているため
染めの染料に適しているのです。
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煮出すこと30分。
ルビーのような真っ赤な染液です。
工房にはおいしいそうな香りがひろがりました。
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ストールを染めてくれるのは岩本さん。
家でもIbuki farmの赤玉ねぎを食べています。

ルビーのような色の染液が、鮮やかな黄色に変化しました。

不思議な瞬間が面白く
何度もストールを持ち上げバシャバシャとさせていました。

Ibuki farmから百々染メンバーをつないだバトンの色は
仲間たちの元気で優しい気持ちを表わすような黄色に染まりました。

たくさんの仲間たちの想いが詰まったストールを
ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか?

(文/なかしま)

初夏の風情を感じさせるオオキンケイ Vol.87

みなさんオオキンケイという花を御存知でしょうか。

オオキンケイはキク科の一種で、黄色い花を咲かせます。
キバナコスモスによく似ていますが、葉の形が異なり
花が咲く時期は5~7月頃です。

道端や河原、土手によく咲いています。

オオキンケイは特定外来種ですが
そんな植物が、染めでは大活躍をするのです。

近所の河原や堤防で、染料採りのチームが集めてきました。
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集めてきたオオキンケイは花びらとがくにしっかり分けて
乾燥させていきます。

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乾燥させた花びらとがくは煮出して染液にします。

両方とも色の濃い染液なので
丁寧に染めないとムラになってしまいます。

長年、染めの仕事をしている安藤さんは
色合いを確認しながら丁寧に染めあげました。
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左がオオキンケイの花びらで染めたストール
右がオオキンケイのがくで染めたストールです。

部位によってこんなに色合いが違っています。

様々な表情を見せてくれるオオキンケイ。

ぜひ身につけて
初夏の風情を感じてみてはいかがでしょうか。
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(文/やじま)

 

第二いぶきの夏 Vol.88

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夏の青空に映える、鮮やかな黄色の花「ひまわり」

太陽の光の方に向いてダイナミックに咲いているひまわりを見ると
なんだか元気が湧き上がってきます。

百々染工房がある、岐阜市の「第二いぶき」にも
夏になると大輪のひまわりが咲き誇ります。

このひまわり、同じく「第二いぶき」で仕事をする
紙すきチーム「こらぼ」が、数年前に畑に植えたものです。

今では自然に種を落とし
毎年とても元気な姿を見せてくれます。
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こちらは、普段、百々染工房で使っている試し布です。

試し布は、染め色を確認するために
使用しているもので、色を確認したら不要になってしまいますが
この試し布が「こらぼ」のチームに渡ります。

試し布は、色とりどりの「ポケノート」や
「御朱印帳」に生まれ変わっています。
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今回はその紙すきチームの「こらぼ」から
見ごろが終わったひまわりを
「せっかくだから染めに使ってみない?」と提案してもらい
譲り受けることに。

百々染工房で
初めてひまわりを染料にしてみることにしました。
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ひまわりの鮮やかな色を活かすため
花も茎も細かくカットしてから、鍋でゆっくり煮出していきます。

「こらぼ」からの大切なバトンを受け取り
染めてくれるのは小森さん。

彼女は、今年から百々染工房に入った仲間です。

小森さんは、タライの中でダイナミックに染めるのも
袋の中に入れてゆらゆらと揺らして染めるのも
どちらも得意です。
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シルクストールに、少しずつ色が入ってきました。

だんだん染まっていく様子を、しっかり確認しながら染めます。

「良い色入ってきた?」と聞くと
「ばっちり!!」とポーズを決めてくれます。

最後まで楽しそうに
しっかりと染めあげてくれました。
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こうして仕上がったストールは
ひまわりのイメージぴったり。

見ているだけで、ひまわりの元気さをわけてもらえるような
鮮やかな黄色のストールになりました。

夏の日差しを閉じ込めたような元気な黄色のストール。

気分を上げたい日にさらりと巻くのにぴったりです。

(文/かしはら)

くるみで見つけるあなたの秋 Vol.89

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暑さも少しずつ落ち着き、秋を感じるようになってきていますね。

皆さんはこの季節に何を思い浮かべますか。

紅葉のような自然の魅力や
芸術やスポーツ、美味しい食べ物を思い浮かべますか。

今回はそんな中でも色々な魅力が詰まった
「くるみ」に注目していきます。

くるみは紀元前から食用として利用されており
様々なビタミンやミネラルといった栄養が豊富に含まれています。

また、くるみは食用以外にも
実から採れる油は油絵具や木工品の仕上げ材に
幹や枝は加工のしやすさや、衝撃に対する強さ
落ち着いた色合いから、家具材などにされてきました。

そうした様々な姿を見せるくるみを
今回は初めて染料にしてみました。
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染料にするために
くるみの渋みをしっかり出してみようと
硬い殻を少しずつ丁寧に割っていきました。

前川さんはスタッフと協力しながら
小森さんは力いっぱい、それぞれの思うようにくるみを割っていきます。
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割ったくるみの実と葉っぱをそれぞれ煮だしていきます。
上の写真はくるみの実の染液のですが
葉っぱの染液もよく似た色になりました。
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前川さんがゆっくりとストールを揺らしながら染め上げていきます。
染液がストールに入ったかスタッフに聞かれると
笑顔でストールを持ち上げて教えてくれています。
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染料まではよく似た色をしていましたが
葉っぱで染めたストールは綺麗に鮮やかに
実で染め上げたストールは落ち着いた色合いに仕上がりました。

同じくるみでも
葉っぱと実で少しイメージの変わる仕上がりになりました。

同じ秋でも、イメージする秋は人それぞれ。

そんなあなたのイメージに合う秋を見つけてみませんか。

(文/いけど)

百々染のシゴト ~優しい音色~ Vol.90

百々染の作り手たちを紹介する
「百々染のシゴト」シリーズ。

今回は、今年、特別支援学校高等部を卒業し
4月から百々染チームのメンバーになった小森さんです。

元気いっぱいの小森さんの口ぐせは
「大好き、大好き~!」

毎日「大好き、大好き~!」
と言いながら、ストールを染めています。

まだ社会人一年生ですが
大好きなシゴトに出逢えたようです。
百々染だより Vol.81~Vol.90 |えんがわスケッチ
小森さんが得意とする、袋染め。

染液とストールを袋の中に入れて
染めていく方法です。

袋を優しく揺らしたり、歌いながら袋をポンポン叩いたり♪

小森さんにはたくさんのレパートリーがありますが
その中でも周囲をほっこりした気持ちにさせてくれたのがこの歌。

♪幸せなら手を叩こう(ポンポン)

百々染工房に
優しい音色が響きわたりました。
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小森さんはとても集中力があり
ひとつの仕事に一生懸命取り組む頑張り屋さん。

常に袋を揺らしているので
ムラのない美しいストールができあがります。

ときどき、両手それぞれに違う袋を持って
器用に2本のストールを同時に染めてくれることも。

なによりも、とても楽しそうに
シゴトに取り組む小森さんの姿勢に
百々染工房の雰囲気もとても明るくなっていきます。

後輩にいいところを見せようとする先輩。
後輩に負けてられない!と、頑張る先輩。
後輩に優しくする先輩。

小森さんの頑張る姿に
先輩たちのシゴトに対するモチベーションも上がってきたようです。
百々染だより Vol.81~Vol.90 |えんがわスケッチ

小森さんのスゴイところは、まだまだあります。

そのひとつが、みんなが染めに使ったタライを
一人で最後まで拭き上げてくれるところ。

染料がついたままのタライで次のストールを染めると
色がうつってしまうことがあります。

「色がうつってしまうから丁寧に拭いて欲しい」と伝えると
タオルのふちを上手に使って
隅々までキレイにしてくれました。

元気いっぱいの小森さん。
今日も「大好き、大好き~!」と言いながら
大好きなシゴトをしています。

彼女の作り出す「色」には幸せを引き寄せる
優しい音色が加わっているようにも見えます。

一枚、また一枚。
コツコツと時間をかけ、季節を感じながら
小森さんらしいストールを染め上げてくれるでしょう。

彼女の「大好き!」という思いが詰まったストール。
優しい音色が聴こえてきそうな
そして小森さんの明るい笑顔のような。
そんな秋色ストールができあがりました。

(文/なかしま)

この記事を書いた人

百々染だより Vol.81~Vol.90 | 思いを育み、役割を作る

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とりちゃん やま