みんなのしあわせ音楽会 | つながり、価値を創るえんがわピープルの物語

みんなのしあわせ音楽会

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いぶきからのコメント

しあわせはみんなで
佐藤さんが言葉にすると本当に実現できる気がします。
その輪の中に、私たちも遠くからでもそっと触れていたい。

「みんなのしあわせ音楽会」心のバリアフリーを目的として、障がいのあるなかまとプロのミュージシャンが同じステージに立つ。
6回目のゲストは澤田知可子さん。
3.11のその日に、たくさんの人が見に来てくれた。ゲストが有名だったこともあるが「工房もくもく」と「えんどう豆」のステージもパワーがあって、暖かい音楽会だったとたくさんの人が語ってくれた。
彼らが一生懸命に歌い踊る姿は、生きるメッセージを伝えてくれるし、彼らを支えるスタッフの姿もすばらしい。


 

東日本大震災の時、津波で海の方の町は消えてしまい、ヘドロの中で遺体捜査をしていた時、自分に何ができるか、自分に問うた。
原発事故で市民のほとんどが離散したが、えんどう豆のみんなと歌を支えに生きてきた。

家族のような関係になったえんどう豆を離れることは辛かったけれど、相馬で「工房もくもく」を立ち上げることを決めた。

 

障がいのある人は生き難さを抱えているが、しあわせに生きることは出来るはず。
でも、きっと街の周りの人の理解がないと叶わない。
自分の力だけでなく、みんなを巻き込んで町をつくる。
音楽会を包むやさしい気持ちは、光のように希望に満ちていた。
震災から12年、あの日に撒いたタネから芽が出て育ち始めている。

この記事を書いた人

みんなのしあわせ音楽会 | つながり、価値を創る

佐藤定広

さとう さだひろ
工房もくもく/所長
大学ではデザインを学び、建築の仕事に就く。ダウン症の子を授かり、福祉の仕事に転職。南相馬にある「自立研修所えんどう豆」所長の時に、東日本大震災を経験する。他の事業所と連携しバッジを作るプロジェクト「南相馬ファクトリー」の世話人となる。
2016年相馬市に「工房もくもく」を開設する。南相馬での「とっておきの音楽祭」や「みんなのしあわせ音楽会」など、障がい者の表現活動を行ってきた。

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