福島あつしさんの写真展&トークセッションを開催します | つながり、価値を創るえんがわピープルの物語

福島あつしさんの写真展&トークセッションを開催します

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いぶきからのコメント

明日2025年4月24日からぎふメディアコスモスで「ぎふハッピーハッピーウィーク」というイベントを開催します。おたがいさま、ありがとねという言葉があふれる街にしたいと思って始めたプロジェクト。孤独や孤立の対極にあるのは、誰かと一緒にすごすことではなくて、お互いを気にしあったり慮ったりすることなんだと思っています。その網の目を紡ぎ、具体の場を開き始めて4年目を迎えます。そんなおたがいさまの関係を「食」を通じて地域の中で育むとき、いぶきにとって欠かせないパートナーが平塚弥生さん。その平塚さんが、「どうしてもみてほしい!」と紹介してくださったのが、今回お招きする福島あつしさんの写真です。
いま、僕もそう思います。この世界観にふれてほしい。
ぜひ、福島あつしさんに会いにきてください。お待ちしています

ぼくは独り暮らしの老人の家に弁当を運ぶー福島あつし写真展ー

この作品を見て、ぜひ岐阜の人たちにも見ていただきたいと思いました。


福島あつしさんの作品を見た時に、生命力を感じた。
一人で暮らし、生活もままならなくなり、それでも食べる

寂しくて苦悩にみち日々の葛藤で、生きる姿がある。

かわいそうと思うかもしれない、

一人で食べているけど、作り手や弁当を運ぶ人、

これまで生きてきたなかで、食事を共にした人たちを回想しているかもしれない。

福島あつしさんの作品と出会ったとき、まず胸に迫ったのは「生命力」でした。

一人暮らしの高齢者、生活に困窮しながらもなお食べるという行為に込められた、生きることへの執念と静かな気高さ。孤独、苦悩、葛藤──そのすべてを抱えた日常の断片が、福島さんのレンズを通して確かな存在感を持って迫ってきます。

たった一人で弁当を食べている姿は、一見「かわいそう」に映るかもしれません。けれど、その光景の背後には、食事をつくる人、運ぶ人、かつて食卓を共にした誰かとの記憶といった、目に見えない“つながり”が存在しているのではないでしょうか。

福島さんの写真は、そうした「写らないもの」を静かに写し取ります。誰かの過去、想い、見えない絆──それらが写真の外から立ち上がり、見る者の心にそっと触れてくるのです。

本展では、福島あつしがお弁当を届けた10年にわたり向き合ってきた「社会の周縁に生きる人々」の姿を通して、今という時代にいるあなたが見る写真には、未来の親、そして自分かもしれません、誰かと“生きる意味”を問い直します。

ぜひ会場で、静かな一枚一枚の中に、
確かに宿る「生」の気配を写真の前に立ち、感じてください。

会場:みんなの森ぎふメディアコスモス ドキドキテラス
会期:2025/4/24(木)-28(月)
入場無料


福島あつしさんのアーティストトーク&共食トークセッション

今、食べるそれは明日への糧ー今日のわたしと明日のあなたー

福島あつしさんの写真を共食という観点から、わたくし平塚弥生が解説、トークセッションを行います。

会場:みんなの森ぎふメディアコスモス みんなのホール
会期:2025/4/29(火)15:15-17:00


福島あつしさんインタビュー

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平塚弥生

ひらつか やよい
株式会社Coneru/代表取締役、フードビジネスコンサルタント
食で人と地域のつながりを支える。ふわふわ過激派🍞。岐阜県大垣市で菓子製造業許可付きシェアキッチン 2店舗と食品自販機を運営するフードビジネスコンサルタント。食品自販機専用商品、規格外食品の商品開発を得意とする。
現在、IAMAS博士後期課程在学中、フードコミュニケーション 地域コミュニティについて研究。共に料理を作り一緒に食べるワークショップを各地で開催中。趣味は無人販売探し。

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