2022.11.11
いいねぇ、友達になろっ
- 執筆:
-
高橋純子
はじめまして。
岐阜市内で雑貨店を営んでいる
髙橋純子と申します。
雑貨店は、“雑貨好き女子が行く所”。
そう思ってる方もいらっしゃいますが、
ぜんぜん そんなことはありません。
私の店・フラマンは、子どもからお年寄りまで、
実にいろんな方が 来てくださいます。
近所の小学生は、友達と遊びに来ます。
店内でかくれんぼしたり。
そうかと思えば寄付がしたいと、9円を委ねてくれたり。
はじめての時から
「ねぇ、(私と)友達になりたい。」
そう言ってくれる小3と小4女子(後に小2の妹も)。
「いいねぇ、友達になろっ。」
自転車で来て、おしゃべりをしていくおじいちゃん。
電気を消すヒモが欲しいと、
仲間(いぶきさんの呼び方で)のつくる手織りのテープを買ってくれたり。
お散歩がてら来てくださる女性は、
子どものいない私に ぴったりな句があると、
俳句集を貸してくれたり。
仲間もお仕事帰りに寄ってくれますよ。
作ったばかりのダンボールの昆虫を見せてくれたり、
新曲ができたことを教えてくれたり。
そんな日々が とても愛おしいです。
雑貨屋=よろずや
小さいながらも「あらゆるもの」がある。
そんなお店に憧れています。
目の前には 桜並木の小さな川が流れ、
ゆっくりと時間が流れています。
いつでも気軽に ふらりとお寄りください。
急に降り出した雨が止まず、即席ポンチョを作りました。
いぶきからのコメント
いぶきのスタッフにもたくさんのフラマン・ファンがいます。その誰もが「純子さん」のことを楽しそうに語ります。目の前の人を丁寧に大切にするってこういうことなのかな…と、ふと肩の力を抜いて青空を見上げたい気持ちにさせてくださるような方。そんな高橋さんが見ている風景を、もっともっと知りたくて連載をお願いしました。フラマンの桜並木からいぶきのえんがわにつづく小径が目の前に浮かび上がってきてワクワクしています