百々染だよりvol.1〜99をお届けします

12年前に第二いぶきでうまれた百々染。
いぶきの仲間たちが一枚ずつ丁寧にストールを手染めしてきました。
8年間にわたって「百々染のえらび方」を綴ってきた99のエッセイを、「百々染だより」としてえんがわのプロジェクトに公開しました。
じっくりご覧になってください。

〜百々染とは〜

桜吹雪の中を歩いた、穏やかな春の日。
雨上がりの蒸し暑さに、額の汗が滲む日。
二人でストールを洗った、暑い夏の日。
台風一過、気の抜けるような晴れた日。
粧う山のごとく、鮮やかに染める秋の日。
降り積もる粉雪の中に色を見つけた冬の日。
吐く息の白さと流水の鋭さに、凍える日。

見たことのない色に染めあがった日。

自然あふれる岐阜の山すそで
一枚ずつ丁寧に手染めする「百々染」。

化学染料を使わず、
植物の声に素直に応えるように、
ゆっくりと、やさしく染め上げています。

ゆるやかに移りゆく、日本の季節と、
四季の訪れを告げるように顔を出す植物たち。
毎日肌で感じる、その日の気候や温度。
そして、つくり手たちのまっすぐな瞳と穏やかな心。

何気ない日常が絡み合うことで、
奥深くてやさしい、美しい色が生まれるのです。

百々染が、百々染である理由そのもの。

自然と、季節と、つくり手が
絡み合うことで生まれる色。
時を染める、世界にただひとつの色彩。

それが、百々染です。

 

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とりちゃん やま