2022.11.12
おばあちゃんの手が好き
- 執筆:
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古澤由加里
私は、おばあちゃん達の働きものの手が大好きです。
手に触れるたびに、この手で、子を抱き、おしめを替え、ご飯を作り、手仕事をし、家族を守り育ててきたんだと実感します。
そんな働きもの手の、皺の一つ一つには、喜び、楽しみ、悲しみなどが詰まっていて人生の思い出が刻まれています。
そんな働きもの手を見ているから、自分の手にシワが増えるのも、憧れのおばあちゃんの手に近づいてきたと嬉しくなります。
そんな働きものの手が現役に戻る瞬間があります。
それは手仕事。
岐阜市は、繊維の街で工業用ミシンを踏んで洋服を作ってきた方が多く、高齢になり、手仕事を辞めていても、ミシンに触ると現役の時代の手裁きに戻ります。
その手裁きがまた、たまらなく素敵。
呼吸するかのように動く手をずっと見ていたくなります。
こんな素敵な時間を私一人で一人占めしてしまうのは勿体ないくらい。
なんとかお見せできる方法を考えてみます!
いぶきからのコメント
「おばあちゃんたちがどうしたらもっと活躍できるか相談にのってほしいんです!」といぶきを訪ねてくださったのは2022年1月のことでした。その時は、具体的なご提案もできずお力になれなかったのですが、古澤さんのひたむきさが忘れられなくて、いつか何かご一緒したいと思いつづけた半年後、「それ」が浮かび上がってきました。いま、いぶきの仲間も、おばあちゃん方も、みんなが活躍できる本当に素敵なプロジェクトが始まっています。そんなお話をぜひ皆さんにお届けしたいと思っています。