2025.05.11
「好き」が結ばる①
- 執筆:
-
市川由加里
新しいことのはじまりはいつも
「これ、好き!」という直感。私はこのことに素直に従うと決めています。
決めてはいるのですが、 「好き」が「ことの実行」に移るまでには、何か月・何年もかかる場合があります。でも、それでいいし、それがいい、って思います。
目の前にあらわれるまでに時間がかかっているとき、 私の中で 「好き」 は豊かに在りつづけ、どんどん醸成されていきます。
その様子は自分でも知覚されてはいないけれど、確実にそうなっていって
あるときぱちん!と表に出てきます。
ぱちん!という音色はみんなそれぞれ違うと思うのだけれど(たとえばどおん!という太鼓の音や、ちりーんという鈴の音だったり) 、とにかく
「あ、今何か繋がった」と感じる瞬間、ありませんか?
偶然の出会い
思いがけぬ引き合わせ
不思議なご縁
いろんな表現がありますが、 おおむねそれが引きおこる根っこには、 大小問わず 「好き」 と思った何かが仕込まれているのだと思うのです。
からだの深いところで育った種が芽吹くように、 自然とそのときがやってきて、 外の世界ですでに待っている新しいことに向かって葉をひろげてゆく。
時を待ち、流れのままに、点と点が繋がってゆくおもしろさ。
私といぶき福祉会さんとの出会いの日も、 「好きの種」がしっかと蒔かれた日と言えます。
忘れられないあの朝に、 私の胸はいつまでもドキドキがおさまらず「これ、好き!」を跳び越えて 「うわーーーーこれはめっちゃすごい!好き!!!!!!」 っていうでっかい種がむぎゅっと埋め込まれたこと、今も鮮明に感じます。
2024年7月5日。
夢よもっとひろがれ展 の幕が開いた朝。
この日から、でっかい種は、むくむくと養分を蓄えていったのでした。
つづく

いぶきからのコメント
またおひとり、えんがわの風景を一緒に綴ってくださる方に出会えました。市川由加里さん。初めてメッセージをやりとりさせていただいた時から、「セレンディピティ」をいぶきと一緒に楽しんでくださる方だなあと思いました。どんな連載になるかなあとワクワクが止まりません。
そして、いぶき30周年の節目をこえて、あらためてもういちどみなさんとの結び目を丁寧に育んでいきたいなあと思います。えんがわスケッチいいなと思ってくださるみなさん、えんがわピープルのみなさん、あらためてどうぞよろしくお願いいたします!
市川さん、そんな機会をくださりありがとうございます!