2022.12.06
「人の役に立てるならやるわ」
- 執筆:
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古澤由加里
おばあちゃんが手仕事をしている時のあの手捌きが本当に素敵で、
この手仕事を生かせないかと模索していた時に、いぶき福祉会さんがお声をかけて下さいました。
「いぶき福祉会さんのお菓子作りで出る小麦粉袋をアップサイクルして『tabitaバッグ』というエコバックを作りたい。その縫い手をおばあちゃんたちにお願いできないか?」
そんな話をいただいて、おばあちゃんたちとの試作品作りが始まりました。
tabitaバッグには、いぶき福祉会の仲間が絵を描いてくれています。
1枚1枚違う絵を見ながら、
「この絵は何を描いたのかな?」
「どんな人が描いてるんだろう?」
「大切な絵だから、丁寧に縫わないとね。」
「使ってくれる人が喜んでくれると嬉しいね。」
とおばあちゃんたちと盛り上がっています。
ある時、私が 「縫う作業は負担になってないですか?」 と聞くと
「大丈夫。人の役に立てるならやるわ」と。
その湧き出た笑顔を見て、
「繋がりがあるって素敵だな~」と。物づくりには物語りが詰まっていると感動しました。
是非、tabitaバッグを手に取った方は、絵や縫い目から感じる物語を想像してみてください。
しかも、この物語には続きがあるんです。
この物語もとっても素敵なので、また、次の機会にご紹介しますね。
いぶきからのコメント
古澤さんとの出会いで、思案していたtabita bagの試作が一気に進むことになりました。いぶきの仲間、古澤さん、おばあちゃんたち。登場人物が一気にふえて、ひとつの粉袋が生まれ変わっていきます。古澤さんの大好きな「おばあちゃんたち」ってどんな方なんだろう…と思い描いていたら、とっても楽しそうで、かっこいい仕事風景の動画が届きました!みんなを元気にするtabita bagの物語、まだまだ続きます!