2022.11.09
私を支える人たち
- 執筆:
-
川上宏二
私は、「えんがわスケッチ」に一緒に働く仲間のことを書きます。
一緒にいる時間がとても長いので、お互いに普通になっている。
それはそれで良いのですが、時より互いにその存在を意識することも必要だと思うのです。
互いにその想いに思いを巡らすことが。
そうしないととても大切なことを失ってしまうと不安になります。
なので書き留めたいと思いました。
独りよがりだとわかっていますが、法や制度では語れない事が、いつも私を動かしています。
ご縁で「いぶき」さんからいただいたこの機会をお借りして、私のために書きます。
ガラスのような心を持つ彼。
孤独に打ち倒れてしましそうな自分を無理やり立たせている。
強気で飾り、無感情を盾にそこにいる。
彼はセロテープを丸めた棒で立体物を造る。
夜中に造る。暗闇の孤独に勝つかのように。
その作品はあまりにも繊細で、触れなくても崩れていくようだ。
セロテープという貼り付けるが剥がせる中途半端な粘着力の集合体でようやくそこに存在しえる。
半透明はあるようでないことを主張している。
作品は彼そのものである。
今日も彼は私と背中合わせで、仕事をしている。
無言で。
いぶきからのコメント
重症心身障害のある方のこと、アートのこと、仕事を通じてつながりをつくること、これからの福祉を担う人たちのこと。川上さんとお話しすると気持ちがどんどん温かく(熱く)なります。その行動力に背中を押され、学ぶことばかりです。ワークサポートみやこさんは、いぶきとは長良川をはさんですぐ近く。いぶきにとっては本当に心強い存在です。協働の活動もお伝えしていければと思います。